「考えることの楽しさ」は世界共通。シンクシンクカップ2025カンボジア交流会レポート

イベント/体験シンクシンク

「シンクシンクカップ2025 〜みんなで、いちばんわくわくする日〜」では、カンボジアの子どもたちとの交流会が行われました。シンクシンクカップはカンボジアの首都プノンペンでも今まで3回開催されており、今回の交流会では2024年度の入賞者も招待されました。

『シンクシンク』が好きという共通点を持った日本とカンボジアの子どもたちが、「考えるのって、楽しい!」瞬間を分かち合った交流会の様子をお届けします。

※シンクシンクカップ2025全体のレポートについては、こちらの記事をご覧ください。

お互いの知識を持ち寄るクイズに挑戦!

最初のクイズは、「日本とカンボジアのあいさつで正しい組み合わせはどれ?」といったような、日本とカンボジア両方についての知識が必要な問題。「ひらがなならわかるよ」という子と、「クメール文字(カンボジアの文字)ならわかるよ」という子同士で、協力し合うことで解けるようになっています。

お互いの文化を知るクイズのあとは、ARマーカーのついたキューブを使ったコンテンツに取り組みました。

リアルな場に集ったからこそ楽しめるARコンテンツで協力!

キューブについたARマーカー(白と黒のドットで構成されたパターン)をタブレットのカメラに読み込ませて遊ぶARコンテンツでは、体を動かしながら頭も動かす問題に二人一組で挑戦。

手に持ったキューブを動かすと、アプリの中のマーカーも連動して動きます。

このコンテンツのポイントは、二人一組で2つのマーカーを協力しながら動かすこと。「足して4になるように2つの数字にそれぞれのマーカーを重ねよう」という問題では、「片方がこの数字を選んだら、もう片方はそれに合わせた数字を選ぶ」といったように、お互いの動きを見ながら協力することが求められます。

それぞれのチームの画面がステージに映し出され、みんなで競い合いながらも、お互いに「がんばって!」「もう少し!」と励まし合う交流会となりました。

交流会で使ったキューブを集めると…?

最後に、みんなで使ったキューブを集めると、『THINK!THINK!』の文字ができあがりました。『シンクシンク』を共通項に集った子どもたちの交流会にぴったりの締めくくりとなりました。

2024年度カンボジアシンクシンクカップ入賞者 ファン・ヴィンチャイ君インタビュー

シンクシンクカップ2025の大会ミッションと交流会に参加したファン・ヴィンチャイ君に、今回の大会についてインタビューを行いました。

ファン・ヴィンチャイ君のプロフィール
ヴィンチャイ君はカンボジアの『シンクシンク』の教室に通う11歳の男の子です。
※カンボジアでは『シンクシンク』を用いた教室が開講されています。詳しくはこちらのプレスリリースからご覧いただけます。

教室に通い始めた頃は、非常に内気で教室でも発言が少ない生徒でした。しかし、『シンクシンク』をきっかけに、学びに対して前向きな姿勢を見せるようになりました。

例えば、教室への保護者の送迎が難しくなってしまったとき、自らトゥクトゥクで通学を続けるなど、「学びを続けたい」という強い意志を持って行動するようになりました。

トゥクトゥク(乗り合わせのタクシーのようなもの)

その中で競争心や自信を育み、仲間とのディスカッションにも積極的に参加するように。こうした成長の結果、2024年度のカンボジア大会で入賞しました。

ファン・ヴィンチャイ君インタビュー

–今日の大会はどうでしたか?

良かったです!とても楽しめました。

–印象に残った問題はありますか?

シャドーライトが一番好きです。どんな影ができるか選ぶ問題で、スコアがたくさんもらえて楽しいです。たくさん考えて、形を想像して…といったところが好きです。

–交流会では何が楽しかったですか?

日本の子と一緒に座って、アイデアや問題のやり方を知ることができてよかったです。それと、日本に来たのは初めてなので、とても嬉しかったです。

–日本科学未来館はどうでしたか。
この場所はとても気に入りました。宇宙に関するショップがあったり、宇宙の博物館があったり、良いレストランがあったり。

以上、カンボジア交流会レポートでした。カンボジアから来日した子どもたちは、大会ミッションにも挑戦しました。

慣れない環境に緊張しながらも、画面に向かう表情は真剣そのもの。大会そのものの雰囲気を楽しんだり、大会ならではの嬉しさや悔しさを体感したあとの交流会が、より一層子どもたちの心に残る体験となりました。

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