【新連載】カンボジアの現場から vol.1|プノンペンに、新しい学校が生まれます。

ワンダーファイについて

ワンダーファイが運営に参画するJapanese International School Phnom Penh(JISPP)が、2027年8月、カンボジア・プノンペン・ミエンチェイ区に、幼小中一貫の新キャンパスを開校します! 2026年9月22日には現地で起工式を行い、開校に向けて大きな一歩を踏み出しました。

新キャンパスイメージ

「ワンダーファイが、なぜカンボジアで学校づくりを?」と思われた方もいるかもしれません。カンボジアとのつながりや、これまでの取り組みについては、現地代表・渡邉大貴のインタビューでご紹介しています。ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

そして今回から、カンボジアの教育現場の様子をお届けする連載が始まります!

書き手は、ワンダーファイのカンボジア支社で働く船水萌。

現地の学習塾の運営や学校への教育プログラム導入に携わり、ワンダーファイが開催する年に一度のリアルイベント「シンクシンクカップ」ではカンボジアの子どもたちを日本へ引率するなど、さまざまな場面で子どもたちの学びを支えてきたメンバーです。新しい学校では、校長に就任する予定です。

この連載では、学校づくりの舞台裏はもちろん、子どもたちとの日々のエピソードや、暮らし・文化の中での発見など、現地で働く船水ならではのお話を届けしてまいります!


国境を超える「考える楽しさ」

こんにちは、船水萌です!

私は日本で「花まる学習会」の教室長や教材開発担当として、10年間、教育に携わってきました。その後、「この教育哲学を海外でも実践してみたい」という想いから、ワンダーファイカンボジアのメンバーに加わりました。現在は、JISPPでIB(国際バカロレア)カリキュラムコーディネーターを務めながら、新しい学校の開校準備を進めています。

カンボジアへ渡り、文化も言語も異なる環境に飛び込みましたが、そこで出会った子どもたちの姿に心を動かされました。

一生懸命考えているときの真剣な表情、そして自力で問題が解けた瞬間にみせる得意げな表情——。それは、日本でずっと見てきた子どもたちの姿と全く同じだったのです。「私たちが目指す教育は、国境や言語の違いを超えて届く普遍的なものなのだ」と実感しました。

今私たちは、インターナショナルスクールという枠組みを通して子どもたちに何を提供できるのか、まさに新しい挑戦の真っ只中にいます。

2023年に開講した、プノンペン公立学校内の学習拠点『Japan Digital Learning Center(JDLC)』
急速に進化する街「ミエンチェイ」に描く未来

開校を予定しているのは、プノンペンのMean Chey(ミエンチェイ)地区です。 ここはカンボジア最大級の商業施設「イオンモール3(AEON Mall Mean Chey)」があり、新国際空港へのアクセスも抜群の、急速に都市化が進む今最も熱い注目エリアです。

ミエンチェイエリア

これから大きく発展していくこの場所で、子どもたちがどのような学校生活を送り、どう育っていくのか——。未来の姿を頭に描きながら、現地カンボジアのメンバーと共にワクワクしながら準備を進めています。

住宅が立ち並ぶエリア
カンボジアでは定番の乗り物 トゥクトゥク
「日本の教育のよさ」×「IBの探究力」で描く新しい教育

JISPPは元々、プノンペン日本インターナショナル幼稚園として、ワンダーファイカンボジア代表の渡邉大貴により2024年に開園しました。 

ワンダーファイ川島、カンボジアの日系幼稚園の理事に就任松本洋平 文部科学大臣がカンボジアの幼稚園JISPPを訪問

カンボジアでは、自分で食事をしたり身の回りを整えたりといった幼少期から「自立」を育む機会が少ないのです。そのような背景から日本式教育への信頼がとても厚く、開園以来多くの保護者の皆様にお通いいただいています。

しかし、子どもの学びや成長は幼稚園だけでは終わりませんよね。開園から1年ほど経つと、卒園が迫る保護者の皆さまから「ぜひ日本式の小学校も作ってほしい!」というお声を多数いただくようになりました。

現地の保護者の声にいつも応えてきたのが代表の渡邉です。幼稚園を開校したときと同じように、このときも耳を傾けました。そして、カンボジアで求められる日本式教育の手厚さと、ワンダーファイが大切にする教育哲学、さらに世界共通の基準である「IB(国際バカロレア)」を融合させる決断をしたのです。日本の教育が持つ「自立と協調性」をベースに、未来を切り拓く「問いの力(探究力)」を養うグローバル教育の模索がチームで始まりました。

新キャンパス起工式を開催!

9月22日、いよいよ新キャンパスの起工式を行いました! 当日は、カンボジア王国のハン・チュオン・ナロン副首相兼教育・青少年・スポーツ大臣をはじめ、在カンボジア日本国大使館の三角臨時代理大使、JICA(国際協力機構)の皆さん、そして現地で活躍される日本人コミュニティの代表の方々など、本当にたくさんの方々に駆けつけていただきました。「まさにオールジャパンで背中を押していただけるプロジェクトなんだ」と、胸が熱くなるような温かい雰囲気に包まれました。

ワンダーファイ、カンボジアに世界初(※)となる幼小中一貫モデルの学校設立に参画

起工式でのスタッフのオフショット

式典の中でハン・チュオン・ナロン副首相は、日本の教育システムをとても高く評価してくださいました。勉強などの学術的な知識だけでなく、規律や責任感、協調性、周りへの思いやり、そして仲間を大切にする心を育む点を大切にしてくださっているとのこと。まさに「灯台下暗し」で、外からの視点に教えていただくことで、日本の教育が持つ素晴らしさをあらためて実感する素晴らしい一日となりました。

校舎が建つ予定の土地。まだまっさらな状態です。

どのような教育が必要とされているかは、その国や地域の文化、そして経済的な発展フェーズによって異なるということをカンボジアに来てまさに学んでいます。「日本式だから良い」「IBだから間違いない」と決めつけるのではなく、保護者や地域から何が求められているかにしっかりアンテナを張り、それぞれの強みをしなやかに生かしていきたいです。

そしてなんといっても根底を支えるのはワンダーファイの教育哲学です。私たちが目指す真ん中にあるのは「子どもたちが学ぶことに心からワクワクできる環境」。これからも魅力的なカリキュラムや教材、そして一人ひとりに寄り添う関わり方を追求し、子どもたちの未来を照らす教育に挑戦し続けていきます。


■ 思考力が育つ知育アプリ『シンクシンク』について

『シンクシンク』は、ワンダーファイが掲げるミッション「世界中のこどもが本来持っている知的なわくわくを引き出す」に基づき作られた知育アプリです。考える力の土台となる5つの分野(空間認識・平面認識・試行錯誤・論理・数的処理)を、網羅的に楽しみながら学べるアプリとして、2016年より各アプリストアで配信を開始し、2025年12月で累計ユーザー数が350万人を突破しました。

Googleによるアプリアワード受賞、キッズデザイン賞受賞など国内外で高い評価を受けており、言語の壁を超え、世界150カ国の子どもたちに愛されています。
https://think.wonderfy.inc

■ 遊びながら学ぶSTEAM通信教材「ワンダーボックス」について

2020年4月にスタートしたワンダーボックスは、デジタルとアナログの組み合わせにより、家庭で子どもの「思考力・創造力・意欲」を引き出すSTEAM領域の通信教育サービスです(対象年齢:4〜10歳)。キッズデザイン賞・グッドデザイン賞・ペアレンティングアワードなど、数多くのアワードを受賞しています。
https://box.wonderfy.inc